春は綺麗な花を、夏になれば実を収穫して楽しめる梅の木ですが、管理するならばやはり気になるのは害虫ではないかと思います。
少しでも発生するのを防ぐためにも、予防方法を知っていると害虫からの被害を減らすことができますよね。
今回は、梅の木につく毛虫を防ぐ方法をご紹介します。
梅の木の害虫予防にはこんな方法が!!
梅の木を毛虫の被害から防ぐためには、前もって予防対策を行うことが大切です。
害虫予防として、害虫駆除に使う薬剤と同じものを散布していきます。
皆さんの中には殺虫剤と聞くとあまり良くないもののように思われる方も多いと思います。
勿論、度が過ぎる量は問題がありますが、最低限は必要ですのでその辺りは臨機応変に対応しましょう。
ただし、梅の実の収穫時期は薬剤の残留濃度を考えて控えることをおすすめします。
具体的に梅の木に効果のある薬剤についてですが、殺虫剤のBT剤と呼ばれるものを使います。
その中でもエスマルクDFという薬剤は、人や動物、魚などに対する毒性が低い農薬で、使用回数も制限がないのです。
BT剤の作用は食毒作用といって、農薬が染み込んだ葉を毛虫が食べることで毛虫を駆除する方法です。
ですから毛虫に直接薬液を散布する必要はありませんが、葉に農薬が付くように展着剤を添加します。
このエスマルクDFの弱点は、大きくなった幼虫には作用が十分でないことです。
散布していて大きめの幼虫を見つけたら、直接駆除するか別の殺虫剤を使用しましょう。
別の殺虫剤で梅の木に効果があるのは、オリオン水溶液20(カーバメイト系)、マブリック水和剤20(合成ピレスロイド系)、スミチオン乳剤(有機リン系)があります。
これらの殺虫剤は使用制限回数が決まっていますので、それに従っての散布が必要です。
薬品をなるべく使いたくなければ、唐辛子の焼酎漬けや、竹酢液・木酢液を薄めたもの(自然農薬)を使うのも一つの方法ですね。
毛虫のついた枝ごと剪定して焼却してしまうのは、少々見た目は寂しくなりますが、毛虫のエサである葉が少なくなり有効です。
まとめ
毛虫予防には殺虫剤の早めの散布、自然農薬を使う、枝の剪定の3つがあるということをご紹介しました。
毛虫がつく前に、こまめに葉の裏側を確認しながら農薬の散布を効果的に行うことで、毛虫の被害を最小限にできます。
早期発見、早期駆除で被害を防ぎましょう!!