ご自宅の庭に、桜の木を植えていらっしゃる方も多いかと思います。
春に桜の花が咲き誇る様子は本当に美しいですよね。
そんな桜の木を長く元気に保つためにも、害虫の駆除はとても大事になってきます。
特に新芽が生え始めたあたりから出てきて、葉を根こそぎ食べてしまう毛虫たちへの対策は万全にしたいもの。
駆除するためにはどのような方法をとれば有効なのか、殺虫剤はどんな使い方をしたら効果的なのか。
気になるポイントを押さえながらご紹介していきたいと思います。
桜につく毛虫の駆除方法
桜にもし毛虫がついてしまったら、どうすれば駆除できるのか。
大きく分けると二つの方法があります。
まずひとつは、毛虫がついた葉を取り除くという方法。
もうひとつは、殺虫剤を使って駆除する方法です。
桜の葉を毛虫ごと取り除く
毛虫には、卵からふ化してまだ小さいうちは、集団で行動するという習性がある種が多くいます。
このタイプの毛虫は、一枚の葉に整然と並んで、葉がきれいになくなるように食べ進めていくのです。
葉脈だけ残してきれいになくなっている葉を見つけたら、その周辺を探ってみましょう。
小さな毛虫が固まっているところを見つけられるはずです。
発見したら、その葉を切って捨ててしまいましょう。
このとき、毛虫の種類によっては、毛が抜けて皮膚に刺さることがあるので、抜けないように固めることができるスプレー(固着剤)があると安心です。
葉を切るときは、枝ごと切ってしまわないようにしてください。
桜はこの時期は成長期のため、枝を切り落とすとそこから腐ってしまいます。
被害にあった葉だけを、最小限取り除く程度にとどめてください。
また、時期的に余裕があれば、落葉しきった晩秋~初冬頃に剪定し、風通しをよくして虫の産卵場所をなくしておくのも効果的です。
殺虫剤を使って駆除する
毛虫は成長すると個体で活動を始めるので、木のあちこちに分散してしまい、一気に駆除するのが難しくなります。
なのでそんな時は、殺虫剤を使用して駆除するとよいでしょう。
ただし、散布しすぎると木の生育に影響が出ますので気をつけてください。
殺虫剤はホームセンターで売っています。
それほど大きくない桜なら家庭用の少量・スプレータイプのものが便利です。
大きめの桜の場合は、薄めて使うタイプの薬剤と噴霧器が必要になってきます。
この際、散布時に薬剤や毛虫の毒針などから身を守るために、園芸用のゴーグルやマスク、帽子、手袋、カッパなどを一緒に購入しておきましょう。
散布する時は風向きに注意し、ご近所などに被害が出ないように十分配慮してください。
まとめ
桜の木には毛虫がつきやすいというイメージがありますが、一年を通してきちんとメンテナンスしてあげれば、ひどく悩まされることはない植物です。
日頃から様子を見つつ、毛虫がついていれば早めに駆除して、健康に保ってあげたいですね。