皆さんは「イラガ」という毛虫をご存知ですか?
この幼虫は棘が生えたツノが体中にあり、少しかわった姿をしています。
イラガの成虫は蛾ですが、幼虫の時は毛虫です。
幼虫の棘には毒があって、刺された後も数日間発疹と痛みが続くこともあるようですね。
そんな害虫の「イラガ」を駆除するための方法についてご紹介します。
柿の天敵、イラガの毛虫駆除はどうしたらいいの?
作業を始める前に、注意しなければならないのは天候と服装です。
風が強い日はイラガの毒針毛が細かくて飛び散りやすいため危険です。
風が吹いていない湿度の高い日を狙いましょう。
それから、極力肌が外にでない服装で作業するようにしたいです。
長袖シャツ、長ズボン、マスク、ゴーグルにゴム手袋、帽子や長靴で完全防備が理想ですね。
まず、イラガを見つけたら割り箸やハサミなどを使って駆除していきます。
葉の裏側に群れていますのでそれを切り取っていきますが、捕まえたイラガは毒が強いため、新聞紙などで包んで袋を二重にしてから燃えるゴミとして捨てましょう。
小さいうちは群れて過ごすのですが、成長して来ると分散し始めます。
そうなると、一部だけの駆除だけでは間に合いません。
その時は有機リン酸系の殺虫剤を散布しましょう。
手の届く範囲で被害がそれほどひどくない場合は、スプレー殺虫剤が手軽で便利ですよ。
木全体に広がってしまった場合は、液体殺虫剤(農薬)を希釈して使うのがおすすめです。
散布後直ぐに木からイラガが落ちてきますから、地面には前もって新聞紙を敷いておくと後の処理が楽になります。
落ちてきたイラガはまだ毒性があるので、新聞紙を扱う時は十分に気を付けてください。
新聞紙の代わりにペットボトルを使うやり方もあります。
イラガが付いている葉ごと切り取ってそのままペットボトルに入れていくのですが、最近は毛虫の毒針毛を固める専用スプレー(毒針毛固着剤)が市販されていますので、それを吹き付けてからペットボトルに入れるようにするとより安全です。
まとめ
イラガの駆除について話してきましたが、自力で駆除が出来るのは、イラガが葉の裏に集まって生息している時で、なおかつ数が少なく手の届く範囲にいることが条件です。
分散して大量発生している場合は、自力での駆除は危険性が高くなります。
また、イラガなどの毛虫皮膚炎は何回も刺されると症状が強くなり、アレルギー症状としてアナフィラキシーショックを起こすと生命の危機に至ることもあるのです。
アレルギー体質の方は、業者に依頼して駆除してもらったほうが安全かもしれないですね。