毛虫は、せっかく育てた植物を荒らしたり、ヒトを刺したりします。
もし毛虫の卵を見つけたら、卵のうちに駆除してしまいましょう。
今回は、毛虫の卵の種類や駆除方法についてご紹介します。
毛虫の種類ごとの卵の特徴
ドクガ類は、モンシロドクガ以外の成虫のからだは一様に黄色く、産みつけた卵を毒のある毛で覆うので、ドクガ類の卵塊(1つや2つではなく、大量の卵を塊で産みつけます。)も、見た目が黄色いです。
≪ドクガ≫
サクラ、クヌギ、ウメ、バラによく産卵します。
≪チャドクガ≫
ツバキ、サザンカ、チャ、ヒメシャラ、サクラを好む。
ツバキの葉の裏側によく産卵します。
≪キドクガ≫
マンサク、リョウブ、タニウツギ、ケヤキを好みます。
≪モンシロドクガ≫
サクラ、ウメ、リンゴ、ナシを好みます。
イラガ類の卵は、ドクガ類の卵のように毛で覆われてはいません。
1箇所にまとまって数十個のプツプツとした卵が産みつけられます。
卵のうちは、触っても毒はありません。
≪イラガ≫
カキ、ナシ、アンズ、クリ、クルミ、リンゴなどの果樹、カエデ類、ヤナギ類を好みます。
≪マツカレハ≫
卵は、茶褐色をしています。
形状はイラガ類の卵に似て、プツプツとまとまった丸い形をしています。
マツカレハが好むのは、アカマツやクロマツなどのマツ類です。
毛虫の卵の駆除方法
気をつけてほしいのは、ドクガ類の卵を駆除する際です。
毒のある毛に覆われているので、絶対に素手で触れてはいけません。
ドクガ類の卵を駆除する際は、毛が散らないように固着剤を吹きつけるか、葉ごと焼いてしまうかしてから、処分しましょう。
他の2種類の卵は、葉などにへばりついている部分が固いです。
処理する方法としていちばん簡単なのは、葉ごと切り離して処分してしまう方法です。
卵のうちは無毒でも、孵化してしまったら大変です。
いちどに数十匹も孵化してしまうのですからね。
まとめ
毛虫の卵の種類や駆除方法についてご紹介しました。
卵の画像を検索して調べていると、ふと、これどこかで見たことあるぞ…と、気づきました。
だいぶ前のことですが、実家の網戸に、とても小さなビービー弾のような、やたら固い粒々がへばりついていたことがあったのです。
ちょうど、網戸の網目ひとつ分くらいの大きさで、内側から引っ掻いて剥がそうとしたのですが、とにかく固くてびくともしませんでした。
そのまま放置してしまいましたが、もしかして、あの卵はいまごろ毛虫となって実家の庭を荒らしているのでしょうか…。
皆様も、毛虫に大切な庭が荒らされないよう、毛虫の卵は見つけたらすぐに駆除しましょう。