早春に甘い香りを漂わせて私達を楽しませてくれる梅の木は、昔から日本人にとって親しみ深い庭木のひとつです。

そんな梅の木ですが、花梅・実梅ともに年間を通して様々な害虫が付きます。

毛虫の食害で梅の木が弱り、最悪の場合枯れてしまうことさえあるのですよ。

今回は梅の木に付く毛虫の駆除や消毒についてお話していこうと思います。

梅 毛虫 駆除 消毒

 

梅の木から毛虫を駆除するために必要な作業は?

毛虫が発生しやすい時期は、一般的に4月~10月と言われていますが、中でも前半の4~6月は注意が必要です。

この期間は葉の裏側や木の様子をよく観察しましょう。

梅の木に毛虫が付いているのを見つけたら、木から取り除かないといけません。

殺虫剤を使うのは誰でも頭に浮かぶはずですが、その前には準備が必要ですね。

まず、毛虫に刺されて痛い思いをしないため、肌が露出しないように帽子や長袖シャツ、ゴム手袋で完全防備です!

それから、毛虫に効く専用の殺虫剤を散布しましょう。

散布後に毛虫が葉から落ちてきますので、落ちた毛虫は焼却するか土に埋めて処理します。

それでもまだ毛虫が残っているかもしれませんから、消毒の意味で定期的に殺虫剤の散布が必要です。

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われる梅の木は、手入れをしないと木が茂る一方で、実があまり付かなくなり毛虫も増えます。

大掛かりな剪定は無理でも、葉や枝に風が通り日当たりも良くなるように軽く切ってあげるだけでも毛虫の駆除になりますよ。

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梅の木に使う毛虫用消毒剤にはどのようなものがあるの?

消毒をするというと「カラダに良くないのでは?」と思う方も多いでしょうが、梅に限った話ではなく農作物や庭木を育てるには農薬は必要なものです。

私達でも、風邪や具合の悪いときは薬飲みますよね?それと同じことですね。

最近は農薬の基準も厳しくなり、適切な量をタイミング良く散布すると梅や人にも害は出ませんので、農薬の知識を身に付け使用しましょう。

一般に様々な農薬が出ていますが、毛虫に効くのはスミチオン乳剤とマラソン乳剤です。

スミチオン乳剤は花や庭木に向いていて、マラソン乳剤は食べる物向きなので、この2つを上手く使い分けましょう。

スミチオン乳剤を使う場合は1000倍希釈液だと収穫14日前まで、マラソン乳剤なら1000倍希釈液で收穫7日前まで使用できます。

安全日数を経過すれば収穫しても安全上問題はありません。

まとめ

毛虫を駆除する方法や消毒について紹介しました。

対処するのはなるべく早めが良いので、時々葉っぱの裏をチェックして見つけ次第、農薬で消毒しましょう。

毛虫が減れば食害も減り、良いことばかりです。

梅の木は、手をかければきれいな花や美味しい果実を、私達にとどけてくれますよ!!

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