チャドクガは、ツバキ類を庭に植えるのを嫌がる人もいるくらい、有名な害虫です。
幼虫時代の被害は多大なものですが、チャドクガ同士の生存競争に負けたり、他の昆虫や鳥類に食べられたりと、成虫になるチャドクガはほんの少しだと言われています。
また、幼虫のチャドクガの毛には毒があるため、その毒による被害も大きいです。
そんなチャドクガの幼虫はどのような見た目なのでしょうか。
毛虫のチャドクガの大きさや見た目の特徴について、紹介していきます。
チャドクガとは?
チャドクガはチョウ目ドクガ科の昆虫で、本州以南の日本各地に生息します。
蛾の仲間なので、夜間では照明や蛍光灯などに集まる習性があります。
成虫の体長は15mm~25mmほどです。
日本における代表的な毒蛾で、その幼虫は名前の通り茶の木に発生する害虫です。
しかし、茶の木だけでなくツバキ科植物全般に発生します。
年に2回発生し、冬は卵の中で越します。
4~5月、8~9月頃が発生の目安です。
チャドクガの被害は、幼虫の時期に植物の葉を食すことです。
人間が大切に育てることもあるツバキ科の植物を食します。
食用とする葉裏に産卵された卵からたくさんの幼虫が一斉に孵化していき、その幼虫は1枚の葉を食べ尽くすと次の葉に移り、食用する葉を食べ尽くしてしまいます。
大きな木でも丸坊主にされてしまうことがあるくらい、被害は大きいです。
毛虫のチャドクガの大きさや特徴は?
チャドクガの幼虫は大きいものだと25mmほどになります。
10mm~25mmの大きさの毛虫で、ツバキやサザンカ、チャノキなどの植物の葉の裏にいたら、チャドクガの幼虫である可能性が高いです。
また、幼虫のチャドクガは集団で行動することが多く、孵化してしばらくは木の枝や葉に揃って並んでいます。
その後、育ってくるとばらばらに広がり始めます。
見た目の特徴は、黒っぽい色で、全身が毛で覆われています。
その数は1匹で50万~600万本と言われており、サイズが大きいほど毛の本数も多くなります。
まとめ
毛虫チャドクガの大きさは10mm~25mm程です。
見た目は黒っぽい色で、全身が毛で覆われています。
葉の裏で集団でいることが多いです。