最近、世間で認知され始めた、セカンドオピニオンという二人以上の医者に見てもらう制度はとても重要です。
以前に、背中に赤いブツブツが出て、痒くてしょうがなかった時に、内科で診てもらったところ、首を傾げながら、蕁麻疹じゃないか、もしくは清潔ではない布団でダニに刺されたのではないかと馬鹿にされたことがあります。
納得がいかずにその足で皮膚科に直行したところ、即答でした。
「これは毛虫に刺された跡です。大変だったですね」と。
チクッとした記憶も無く、突然毛虫に刺されましたねと言われ、困惑しました。
毛虫の毒針毛の恐ろしさはそこにあります。
チクッとした記憶や、毛虫の姿を確認すれば、毛虫に刺されたと解るはずですが、その記憶も無く、ただ、腫れや痛みが広がっていくのはとても恐ろしい事です。
いったい何故そんな事になったのか、詳しくご説明いたします。
毛虫に刺されて腫れが広がる理由
公園のベンチにふと手をついていたらチクッとした。
そして側に毛虫がいた。
という事が時々起ります。
その後、毛虫に刺されて腫れが広がるか、否かは次の行動にかかっています。
大抵の人間は、手で触り、患部の様子を確認します。
それが腫れが広がる理由です。
実は毛虫の毒針毛は素手で触ると、その手に毛がくっ付いてしまい、それを触った別の場所に毒針毛が触れてしまう事になるからです。
その手で顔に触れようものなら、別人のよう酷い顔になるでしょう。
毒針毛は簡単に広がります。
ちょっとの振動で舞い上がり衣類に付着します。
そしてその服にふれた人は、毛虫に刺されたのと同じ症状が出るのです。
「毛虫の虫刺されは伝染する」、と誤解される理由が、そこにあります。
同じ症状が、どんどん他の人に広がるからでしょう。
毛虫に刺されて腫れた場合の対処の仕方
毛虫に刺されてしまった場合の、正しい対処法は、患部には素手では触らない事です。
しかし、毒針を刺さったままにしておくと、皮膚に奥まで入り込んでしまい、症状が重くなってしまうので、針は抜いた方がいいでしょう。
抜き方は、ガムテープを貼り付けて剥がします。
この方法が一番確実です。
そして、そのあと流水で流します。
その流す手も素手で触ってはいけません。
刺さってはいない毒針毛がまた手に付着する可能性もあるからです。
そして患部を冷やしながら、皮膚科に行きましょう。
まとめ
毛虫の毒針毛は非常に手や衣類に付着しやすく、目には見えない状況で広がります。
刺された時に着ていた服は直ぐに全て洗濯しましょう。
その際も別の衣類と一緒に洗濯してはいけません。
いつ刺されたか記憶にないのに皮膚に赤いポツポツが出来た、という事は、毒針毛が何らかの状況で衣類に付着したのかもしれません。
知らずにどんどん発疹を広げない様に、細心の注意とケアで対応して下さい。