毛虫のなかでも、いくつかの種類には毒があります。
特に、チャドクガなどのドクガ類の毒は、毒のある毛虫のなかでも比較的強く、扱いには注意が必要です。
それは知っていても、「触らなければ平気でしょ」と思っている人は案外多いかもしれません。
でも実は、毛虫の毛は、風に飛ばされるくらいとても細かいのです。
直接触ることはしなくても、毛虫のいる木の下を通っただけで、毛虫の毛(毒針毛どくしんもう)が皮膚や衣服についてしまう可能性があります。
結構、私たちにとって身近な存在だと思いませんか?
毛虫の毒というのはかなり危険であり、皮膚に刺さると激しい痛みやかゆみ、腫れを伴います。
この記事では、実際に毛虫の毒の被害にあったときの対処法として、その簡単な解毒方法と、毛虫の駆除の仕方をご紹介したいと思います。
毛虫の毒には50度以上の熱湯を
毛虫の毒はタンパク質で構成され、熱に弱い性質があるため、50度以上の熱湯で無毒化することができます。
だからといって、毛虫に刺されたとき皮膚に直接熱湯をかける、なんてわけにもいきませんよね。
それはそれで、火傷の危険があります。
毛虫に刺されたうえに、さらに火傷までしてしまったなんて、踏んだり蹴ったりですよ…。笑いごとじゃありません。
「毛虫に刺された!」なんてときは、粘着テープなどで、皮膚から毛虫の毛を取り除いたのち、ただちに医療機関へ行きましょう。
では、一体どこで熱湯を使うのかというと、毛虫に刺されたときに着ていた衣服を洗う際に、です。
注意が必要なことは、焦ってほかの洗濯物と一緒に、洗濯機に放り込んだりしないこと。
毛虫の毛がほかの衣類にまで付着してしまう恐れがあります。
毛虫の毛が付いた衣服を洗うときは、それだけ別にして、熱湯で手洗いします。
手洗いするときも、細心の注意をはらい、ゴム手袋は必須です。
熱湯を使った毛虫の駆除方法
毛虫の駆除方法で最も手軽なのは、熱湯を使うことです。
やかん等で、お湯を沸かすだけですからね。
沸かしたお湯を、バケツなど深さのある容器に移し、そこに割り箸でつまんだ毛虫を、沈めてしまいます。
まとめ
熱湯を使った毛虫の毒の解毒方法と、駆除の仕方についてご紹介しました。
私の通っていた小学校の校庭には、たくさんの桜の木が植わっていました。
ちょうどその下にブランコがあり、私は毎日のようにそこで遊んでいたのですが、そういえば、毛虫が大量に発生していたなあ、と当時のことを懐かしく思い出してしまいました。
いま思えば、いちども毛虫に刺されず卒業できたことは幸運でした。
虫刺されが多いこの季節、毛虫にはくれぐれもご注意ください。