毛虫皮膚炎で、蕁麻疹のような赤い発疹がみられる事がありますが、これは人から人へうつるものなのでしょうか?
あるいは、お風呂などでうつるものなのでしょうか?
今回は発疹の原因が毛虫皮膚炎で、蕁麻疹のような症状になった場合にうつるものなのかについて紹介します。
毛虫皮膚炎による蕁麻疹の様な発疹はうつるのか?
毛虫皮膚炎の原因は、毛虫の毒針毛が皮膚に刺さって起きる炎症です。
蕁麻疹とは、一般にその罹患した人の体質と外的要因が重なった時におきます。
毛虫皮膚炎になると蕁麻疹様の発疹がでます。
しかし毛虫皮膚炎は、針が刺さったことが原因で起きるので、直接うつることはないでしょう。
ただし、毒針毛は空中を浮遊することもあるので、洗濯物についたりして、それを着てしまった人には感染する可能性があります。
また、毒針毛はタンパク質ですので、50℃以上のお湯につけると無毒化する事もあるようですが、心配であれば、毒針毛がついてしまった服は、処分する方が安全です。
毛虫皮膚炎による蕁麻疹様の発疹はお風呂でうつるのか?
毛虫皮膚炎が人から人に移ることはありません。
基本的にお風呂に入ってもうつりませんが、患部に触れたりして、針が他者に刺さってしまえば話は変わります。
一般的にお風呂では移らないといわれていますが、お風呂で毛虫皮膚炎が感染した事例があります。
皮膚が弱い子供と高齢の女性が罹患しました。
男性二人には特に異常はなかったようです。
この時の原因は、お風呂で毛虫のついた紫陽花(紫陽花の近くに椿があり、そこの虫が移ってきていた)の処置をし、浴槽ごと風呂場を毒針毛で汚染してしまったという事です。
この事例からわかる事は、毛虫の毒針毛は、お風呂のお湯の温度では無毒化はできない可能性があるという事です。
お風呂の場合で気をつけなければならないのは、湯船につかる場合、必ずシャワーやかけ湯をして、体を洗ってから入る事です。
もし、毛虫皮膚炎になった人が湯船につかったあとに入る時は、浴槽のお湯を一回捨てて、浴槽を洗ってから次の人が入るようにした方が無難です。
この浴槽を洗うときも、スポンジなどで洗ったら、そのスポンジは捨てましょう。
まとめ
毛虫の毒針毛が刺さってしまった場合ですが、すぐに流水で洗い流してください。
痒いからといって掻いてしまうと針が皮膚の奥までいってしまい、症状悪化の原因となります。
又、触れたとわかる場合にはその場所をガムテープなどで剥がしとるようにしてください。
この時は一度皮膚に付けたものは廃棄し、新しいものに変えていって下さい。皮膚の表面についていて、肌にささっていないものが次に刺さってしまうからです。
こういった処置が毛虫皮膚炎にかかってしまった人だけではなく、次の人への感染を防ぐことになるのです。