ダーウィンは、優れたものが生き残るのではなく、変化に対応できたものだけが生き残る事ができた、と進化論で謳っています。
まさにその事を裏付けるような毛虫も存在します。
ある種の毛虫は、樹木などの自然環境を捨て、私達の家、つまりはコンクリートにまで住む所を変化させています。
ましてや、この毛虫には毒針毛があります。
毛虫の毒針毛による被害は、あくまでも自然環境下における問題ではありましたが、このこうなると家の中ですら毒針毛に怯えなければなりません。
私達にとってこれは大問題です。
小さいお子さんがいるご家庭ではもっと気をつける必要があるでしょう。
詳しくご説明いたします。
ベランダに大量発生する毛虫の駆除
この毛虫の名前は「ヤネホソバ」と言います。
幼虫は20mm前後、体色は頭が黒褐色で、体は灰色です。
そして細かい毒をもった毒針毛が生えています。
その毛に触れると、痒みや痛みの皮膚炎を起してしまいます。
住みかは、昔は茅葺屋根などでしたが、近代ではウッドデッキやマンションのベランダ、コンクリートの上やポリタンクの上にまで引越ししています。
この引越しの為に被害の件数は増えています。
この虫の食料はコケを食料としている為、屋根やベランダに置いてあるプランター等に生えているコケを食べて生き抜いています。
被害は、不意に触ったバケツの取っ手に付いていたり、風で洗濯物に付着した服を気が付かずに着てしまう、などの出会いがしらの衝突のような形での事故となるようです。
同じ様な事故はアシナガバチにもよくある事なのですが、どちらかというと、このヤネホソバの方がやっかい虫かもしれません。
その理由はハチの場合は洗濯物をバタバタする事で逃がすケースもあるでしょうが、毛虫の場合、このバタバタ行為は毒針毛を拡散させるだけなので、逆に禁止行為だからです。
駆除方法は、殺虫剤が有効です。
そして予防として、外壁や、ベランダのコケを除去して、そこにも殺虫剤を撒きます。
まとめ
子供さんがいる方にとっては、こんなに身近なところに毒針毛を持つ毛虫がいるとは思いもしないことかも知れません。
出来る限りコケをはやさないように掃除をし、卵を流してしまう為に、外壁も高圧洗浄器等を有効に使い除去して下さい。
ヤネホソバは思いもかけないところにいる事があります。
例えば、洗車ブラシの柄の部分に不意についていたりする事もあります。
ヤネホソバは道具にじっとしている事が多いのでご注意下さい。
触れた覚えがないのに刺されたような症状がある場合は、まず家の周りをご確認下さい。
雨日の多い年には、コンクリートの上や、壁面の確認を確認させた方がよいと思われます。