毛虫とゲジゲジとムカデの違いはなんでしょう?
どれも虫で、体の回りには毛が生えています。
ぱっと見た目にはよくわからないかもしれませんが、全く違うものです。
知っているようで知らないのではないでしょうか?
今回は、毛虫とゲジゲジ、ムカデの違いについて紹介いたします。
ゲジゲジと毛虫の違いは?
毛虫は、蝶や蛾の幼虫で、その中で毛が生えているものを毛虫と呼んでいます。
対してゲジゲジは正式名称を「ゲジ」いい、ムカデの仲間の「他足類」に分類されています。
見た目としては、毛虫を平べったくしたのが、ゲジゲジといった感じでしょうか。
このゲジも大別すると長さ3cm位の「ゲジ」と7cm位の「オオゲジ」があります。
家庭にいるのはほぼゲジでしょう。
オオゲジは山に住んでいる事が多いのであまり目にすることはないと思います。
ゲジゲジは暗く、多湿な環境を好みます。
又、餌となる昆虫がいるところに生息します。
実は、ゲジゲジには、ゴキブリを捕食するという人間から見ると、益虫となる側面を持っています。
その武器は、ゴキブリ以上のスピードです。
30本の足を駆使してゴキブリに襲いかかります。
しかしそのスピードを見ても気持ちが悪いと思ってしまいますが・・。
その他にもシロアリやハエや蚊も捕食してくれます。
しかしながらその見た目で不快害虫として駆除対象となっています・・。
毛虫とムカデの違いは?
ゲジゲジは先に説明しましたが、ムカデの仲間になります。
ですから生態的に毛虫とは全く違う生き物です。
ゲジゲジには毒はほぼない上に、基本的には人間を襲うような攻撃性はなく、益虫の面も持っていますが、ムカデは毛虫の一部と同じで、毒を持っています。
毛虫も自分の毛を使って身を守る際には毛から毒をだします。
見た目での違いとして、ムカデは、足よりも胴体が長く、ゲジゲジは逆です。
動き方は、ムカデは足を動かして体をくねらせるが、ゲジゲジは滑る様に動きます。
又、ムカデの場合、噛まれると、噛まれた痛みと共に毒による痛みも加わります。
さらに、この毒ですが蜂の場合と同様、2度目にはアナフィラキシーショックを起こす可能性がありますので、注意が必要です。
ただ、毒による痛みは毛虫のイラガに刺された時よりもましのようです。
毛虫とムカデでは生息場所も違います。
毛虫は、基本樹木の葉を食べるので樹の近くで生息しています。
ムカデは暗くて、湿ったところで、肉食なので昆虫がいるところです。
あまり室内にいることはないですが、家の軒下で越冬するケースもありますので、春先は注意が必要でしょう。
まとめ
毛虫、ゲジゲジ、ムカデと紹介してきました。
一瞬見た時、間違いそうですが、それぞれ全く違います。
どちらにしても気持ちが悪ければ、近づかないことです。
ただ、ゲジゲジだけは益虫の面もあるだけにむやみに駆除するのがかわいそうな気がしますが・・・