暖かい季節になると大量に発生する毛虫。種類によってさまざまな色をしていますが、その中でもひときわ目を引くのが、黒とオレンジ色の毛虫。
この色の組み合わせ、なぜか目を引くんですよね。
とても鮮やかで、毒々しい印象すらあります。
この色の毛虫は身近な場所でもたまに見ることができますが、その印象通り、毒があるのでしょうか?
そして、どんなところに住んでいるのでしょう?
ここでは、黒とオレンジの毛虫のうち、日常生活で目にする機会の多いものの種類や特徴をいくつかご紹介したいと思います。
黒とオレンジの毛虫、その種類と生態
フクラスズメ
頭と尾と脚の部分がオレンジ色、体上部に黒地に白の縞模様、脇には黄色の模様という、とても派手な毛虫。
個体によって体色に差がある場合もありますが、一度見たら忘れられないぐらいのインパクトです。
これだけ派手なフクラスズメですが、意外なことに毒はなく、触っても刺されたりすることはありません。
ですが、危険を感じると体を激しくよじらせながら緑色の液体を吐き出すので、不用意に触らないようにしましょう。
ツマグロヒョウモン
おそらく庭で見かける機会の多い毛虫。
黒い体の背中に非常に鮮やかなオレンジ色の線が一本通っているのが印象的です。
いかにも痛そうな棘が全身に生えていますが、触っても痛くはなく、毒もありません。
スミレ科の植物が餌で、ガーデニングで植わっているパンジーやビオラを求めて、民家の庭に現れます。
数が多いと、あっという間に一株食べられてしまう、なんてこともあるようです。
ベランダのスミレに小さい毛虫がいるなと思ってたら1週間くらいでこんなに育ってました。ツマグロヒョウモンですね。スミレはタネを飛ばしまくっていて来年も沢山咲きそうなので、このまま見守ります。 pic.twitter.com/YM6H5MFN4i
— かっつん (@kthsnzk) 2017年8月19日
ドクガ科の幼虫(ドクガ・キドクガ・モンシロドクガなど)
黒い体にオレンジ色の模様があり、細い毛が全身に生えたドクガ。
大きさや模様の色などに多少違いはありますが、キドクガやモンシロドクガも似たような外見をしています。
これらの毛虫は、毒針毛とよばれる毒針を持っています。
非常に細かい上抜けやすいので、風にのって空を舞い、人の皮膚に刺さってしまうことも。
刺されると、痛みとともにしつこい痒みが長く続きます。
見つけても触るのはもちろん、絶対に近づかないようにしてください。
まとめ
黒とオレンジの毛虫。
毒々しい外見ですが、本当に毒を持つ種類はそれほど多くありません。
それぞれの性質を正しく知って、見つけても過剰に怖がらずに対処できるようにしたいですね。