初春に咲く日本を代表するお花の1つ『梅』はお庭で綺麗に咲き、地域によっては雪景色と共に楽しむことができます。
しかしそんな梅の木を好んで食べてしまうのが天敵の毛虫です。
毛虫も生きるために必死なのですが、人間にとっては害虫でしかありません。
しかし、毛虫によっては無害なものも存在するのでしょうか?
今回はそんな梅の木に発生する無害な毛虫とは何なのかについて調べてみたいと思います!
梅の木に害虫な毛虫?
『毛虫』と聞くと、育てている木などの枝や葉を食べてしまったり、人間にとっては触れることでかぶれてしまったり、痛みを伴う炎症を起こすなどの有害な生き物と言うイメージが強い害虫だと認識してしまいます。
しかし有害な毛虫とは逆に人にとって『益虫』と言われる虫も実は存在するのです。
『益虫』とは人や木にとって害虫から守ったりしてくれる利益をもたらす虫のことを言います。
梅の木を好む虫にはそんな有害なものでない人にとって『益虫』な虫が存在しているのです。
それが『アカホシテントウ』の幼虫です。
その見た目は、まさに毛虫のようで体全体にトゲトゲのような毛があり、枝の裏側にかたまって大量に発生・生息しています。
そんな見た目から多くの場合、グロテスクで気持ちが悪いと駆除してしまう方も多くいるようです。
成虫になるとあれだけ美しい姿へと変貌を遂げるアカホシテントウですが、じつは幼虫のころから人が駆除するのが困難とされる『タマカタカイガラムシ』と言う毛虫を食べてくれるというのです。
タマカタカイガラムシは梅の木の樹液を吸い取り生きていくのですが、吸い取られた梅の木はそれによって免疫力がなくなってしまい最悪の場合枯れてしまうのです。
大量発生することでも知られているので、梅の木を育てる人にとっては予防対策をして発生させないようにさせることに努めるわけですが、『アカホシテントウ』の幼虫、さらには成虫はタマカタカイガラムシを食べて駆除をしてくれるのでこれは助かりますよね。
まとめ
今回は新春に咲き誇る梅の木にとってその存在が『益虫』とされる無害な毛虫はいるのかについて見てきました。
その見た目はまさに毛虫のようにグロテスクな虫・アカホシテントウの幼虫は、梅の木にとっての天敵・タマカタカイガラムシを食べて駆除してくれる頼れる『益虫』であることが分かりました。
もちろん、その見た目は毛虫のような姿をしているのでまずはしっかりと見て害虫なのか益虫なのかの判断は必要になります。
大切な梅の木を守るためにもしっかりとした知識を持って臨みたいですね。