ガーデニングを趣味にする人は、アシナガバチを益虫として駆除を控える人もいます。
危害さえ加えなければ、人を襲うことはほとんど無く、ガーデニングの最大の敵を餌ととして食べてくれるからです。
その餌とは、葉の裏で、人知れず成長している毛虫です。
大事に育てた葉を瞬く間に、ボロボロにしてしまう毛虫は邪魔ものとしか言いようがありませんので、食べてくれるなら大歓迎です。
しかし、その葉を食べてしまう害虫は本当に毛虫なのでしょうか。
もしかしたら、青虫かもしれませんし、ダニかもしれません。
同じ様に葉っぱを食い荒らす虫たちですが、その違いについては知っているようであまり知られてはいないでしょう。
詳しくご説明いたします。
毛虫と青虫、ダニの違い
蝶や蛾の幼虫で、体に毛が生えている虫を「毛虫」と呼び、毛やトゲのないものを「イモムシ」と呼んでいます。
毛虫の明確な定義はないのが現状ですので、人によっては意見の分かれる毛虫もいます。
そして毛の少ない「イモムシ」と呼ばれる中で、緑色をしている虫を「青虫」と呼んでいます。
毛虫と青虫に関しては、明確な定義はありませんが、一様に葉をむしゃむしゃとむさぼる様に食べてしまい、葉っぱはボロボロになることは、共通した被害の状況と言えます。
蝶や蛾の幼虫のうち、毛虫と呼ばれるものは全体の20%しかいないので、ほとんどがイモムシか青虫でしょう。
しかも、その20%の中の2%だけが毒を持つ種類なのです。
あまりに毒々しい姿の毛虫であってもその大部分が無毒のケースが多いのですが、むやみに触れるのは危険な行為ですので、素手で触るのは止めておいたほうが良いでしょう。
一方、ダニの被害については状況が変わります。
葉の裏に寄生するところは似ています。
そして、無数の白い斑点やかすりのような傷をつけて、葉の養分を奪っていきます。
そして、葉だけにとどまらず、花弁にまで及ぶ被害があります。
ダ二は、大きさが5mm程度なので、見つけにくいのですが、葉の色が悪くなってきて元気がないようでしたら、葉の裏を良く見て疑うべき害虫です。
ダニはセロテープで取ったり、牛乳と水を1:1で割ったものを吹きかけて窒息させる方法で駆除することも出来ます。
何よりも、水で洗い流す事も可能ですので、毎日の水やりの時に霧吹きで水をやるという事で予防も出来ます。
まとめ
大切に育てた庭の木の為に、毛虫、青虫、ダニ対策は重要になってきます。
ただし、やみくもに殺虫剤を吹き付けるのはオススメできません。
毛虫の敵がアシナガバチのように、ダニの敵はケシハネカクシという虫がよくダニを探してくれます。
こういう自然のサイクルも大切にしないと、結局は人間の都合の悪いことが最後に回って来てしまいます。