私達は○○虫と聞くと、そういう名前の虫がいるんだ考えますが、毛虫に関しては、そういう名前の虫はいません。

蝶や蛾の幼虫の中で毛が目立つものを毛虫と呼んでいるだけで、毛が少ない幼虫はイモ虫と呼んでいます。明確な定義はありませんが、共通している事は、あまり好かれる存在ではないという事でしょう。

そんな毛虫を餌にしているのは、スズメバチやアシナガバチや鳥類ですが、最近の殺虫スプレーの発達と使い過ぎで、天敵となる生き物が減少し、逆に毛虫を大量発生させてしまうケースが多発しています。

人間が自然のサイクルを乱し、その結果、人間にツケが回ってくるという例です。せめて、私達は毛虫の生態を知り、発生時期や場所を知ることで、把握、予防して対応するしかありません。詳しくご説明いたします。

毛虫の発生時期

毛虫 時期 発生 場所

毛虫の発生時期はその種類によって多少異なりますが、おおむね4月から11月位です。

冬以外ほとんど発生していると言ってもいいくらいですね。

見つけた毛虫が蝶になるのか、蛾になるのかは気になるところですが、そのほとんどは蛾だと思った方がいいかも知れません。

毛虫の中でもよく知られているのが、マイマイガという蛾の幼虫ですが、4月ごろに孵化しますし、アメリカシロヒトリは、5月から9月にかけて三回孵化の時期があります。

蝶や蛾の幼虫は、日本では5000種程記録されているので、様々な種類の毛虫がこの時期に発生しています。その理由としては、毛虫は梅雨の時期のジメジメとした空気を好むからです。

特に6月から8月には毛虫の大量発生が見受けられますが、その理由は、気温が温かい日が続き、湿気も多く毛虫にとって最適な環境が続くからでしょう。

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発生場所

毛虫の卵は、葉の裏側に産み付けられています。

先ほどご紹介したマイマイガは、桜の葉やバラ、梅にも生息しますし、アメリカシロヒトリは、桜、ポプラ、ヤナギにも生息します。

このように毛虫は、バラ科やカキノキ、桜等の葉の裏に生息しているケースが高いと言えます。

風通しの良い場所には、あまり卵を産まないようですので、事前に葉を剪定しておくことで、毛虫の予防にもつながります。

まとめ

春になって桜が咲き出すと、人間は花見の為に浮かれムードになります。

一方では、桜の木の下で騒ぐ人間達見下ろしながら、毛虫もまた浮かれている事でしょう。桜の葉は毛虫にとって大好物だからです。

葉桜になりかけた時期は、毛虫にとって最高の宴会会場となり、大量発生がおこりますので注意が必要です。

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