チャドクガの幼虫はいわゆる毛虫と呼ばれる外見で、毒針毛と呼ばれる目に見えない毒針が体を覆っています。
チャドクガに刺されるとどのような症状が表れるのか、また、どのような方法で治療すればよいのか、ご紹介していきます。
毛虫のチャドクガに刺されたらどんな症状が出るの?
毛虫のチャドクガに刺されるとすぐに症状が表れます。
刺された箇所がかゆみとともに赤く腫れ、1~2日後には赤い発疹が広がります。
かゆみが続く期間は個人差がありますが、2~3週間程度続きます。
一度刺されると毒成分の抗体が体内で形成されてしまい、2度目以降はアレルギー反応を起こし症状がひどくなる場合もあります。
アレルギー反応を引き起こすと、上記の皮膚の症状に加え、以下のような症状が表れます。
- じんましん
- 唇、舌、口の中が腫れる
- まぶたが腫れる
- 息切れ
- 咳
- ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸
- 血圧低下
毛虫のチャドクガに刺されたらどう治療すればいいの?
まず、皮膚や服についた毒針毛を取り除くことが大切です。
かゆみの出ている箇所には、目には見えませんが毒針毛がたくさんついています。
抜けにくい構造の細かい毛が皮膚に刺さっているため、払ってもとれません。
乱暴に掻いたり払ったりすると毒針毛が砕けて散らばり、かゆみが悪化、拡大してしまう可能性があります。
そのため、素手で毒針毛を除去するのは避けた方がいいでしょう。
推奨される方法は、ガムテープを貼ってはがす除去方法です。
皮膚も衣類も、この方法で取り除くことができます。
その後、皮膚は流水で時間をかけて流します。
泡立てた石鹸で洗い流してもよいでしょう。
衣類は、必ず洗濯機に入れる前に、お湯で洗います。
他の衣類にひろがったり、洗濯機についたりして被害が拡大するのを防ぐためです。
チャドクガの毒は熱に弱いため、50度以上の熱で無毒化されます。
ここまでの方法で治らない場合は、皮膚科に行くことが推奨されています。
また、市販の抗ヒスタミン軟膏を塗るのも効果が期待されます。
まとめ
毛虫のチャドクガに刺されると、刺された箇所がかゆみとともに赤く腫れ、かゆみは2~3週間続きます。
また、アレルギー反応を起こすと、咳や息切れなど呼吸器官の症状が表れることもあります。
治療方法は、まず皮膚や衣類の毒針毛を取り除くことが第一です。
ガムテープを貼ってはがしたり、洗い流したりして取り除きます。
ひどい場合は皮膚科を受診したり、抗ヒスタミン軟膏を塗るのがよいでしょう。