ちょうど気温が暖かくなり、外出の機会が増える4月~10月、同じ時期に、ドクガ類をはじめとする毒毛虫も活動をはじめます。
毛虫の毒はとても危険なものであり、刺されると皮膚に炎症が生じます。
今回は、毛虫に刺され炎症や水疱が生じた場合の処置方法をご紹介します。
毛虫に皮膚を刺され、炎症が生じた場合
毛虫に刺されたとき、はじめにすることは、ガムテープなどの粘着テープで、その毒針毛(どくしんもう)を取り除くことです。
毒針毛とは、毛虫の毛のことで、これはとても細かいので、指でつまんで取り除くことはできません。
必ず、刺された箇所にテープを貼り付けて取り除きましょう。
次にすることは、患部の消毒です。
これで痛みとかゆみがひくので、皮膚科を受診する前に試すことをおすすめします。
応急処置的な方法ですが、50度以上の熱湯を使います。
毛虫の毒は熱を加えることによって消毒できます。
その熱湯を、刺された箇所に、少量だけ垂らします。
火傷をしないように、スプーンなどを熱湯につけ、軽く押し当てるだけでも効果があります。
そのあと、炎症を鎮めるために、氷や流水で冷やします。
ここまでした後、皮膚科を受診してください。
毛虫に皮膚を刺され、水疱が出来てしまった場合
刺された直後に、皮膚を掻いてしまい、傷口から細菌が入って水疱ができてしまうことがあります。
水疱が破れると、なかの液が皮膚のほかの部分につき、またそこに水疱ができてしまう、といったようにどんどん広がっていきます。
水疱ができてしまった場合には、それ以上触らずに、皮膚科で処置を受けましょう。
まとめ
毛虫に皮膚を刺され炎症や水疱が生じた場合の処置方法をご紹介しました。
毒毛虫は、桜やサザンカ、ツバキなど、街中で多く目にする植物を好むため、私たちにとってわりと身近な存在といえるのではないでしょうか。
毛虫の毛はとても細かく、風に飛ばされたり、ちょっとした刺激でも抜けたりしてしまうのです。
直接触れなくても、毛虫の毛が皮膚に付着してしまうこともあります。
つまり、いつ毛虫の被害にあうか、わからないということです。
毛虫のいる木の近くを通っただけでも、毛が付いてしまうかもしれないのですからね。
それだけ身近な毛虫の毒への対処法、予備知識として知っておいて損はないでしょう。