イラガとは、チョウ目イラガ科に属する昆虫及びその総称です。
幼虫は毛虫のような見た目で、「オコゼ」「デンキムシ」と呼ばれることもあります。
さて、一見よく見かける毛虫と変わらないこのイラガの幼虫ですが、刺されると電気が走ったような痛みが生じます。
その場の痛みに留まらず、イラガの幼虫の棘は毒があり、皮膚炎を起こしてしまうこともあります。
そのため、もし刺された場合は正しい対処をして治療する必要があります。
イラガに刺されるとどのような症状が表れるのか、また、どのような方法で治療すればよいのか、ご紹介していきます。
毛虫のイラガに刺されたらどんな症状が出るの?
毛虫のイラガに刺されると、強い痛み、赤く腫れあがる、皮膚に水疱状の炎症ができる、痒みといった症状が出ます。
イラガは危険を察知すると全身の棘の先から毒液を分泌します。
その毒液のため、上記のような症状が表れます。
毛虫のイラガに刺されたらどう治療すればいいの?
まず皮膚についた毒棘を取り除くことが大切です。
患部を水で洗い流し、棘を除去します。
それでも棘が残っていたら、粘着テープで取り除くといった対処もした方がよいでしょう。
この際強い痛みが伴う可能性もあるため、注意が必要です。
その後、市販の虫刺されの治療薬を塗ります。
イラガの毒液の正確な成分は解明されていませんが、ヒスタミンやさまざまな酵素を成分としていると言われています。
そのため、抗ヒスタミン剤の塗るとよいとされています。
市販の薬を使っても改善しない場合や、目に痛みを感じる場合は、皮膚科か眼科を受診した方がよいでしょう。
また、刺された後にやってはいけないことは、患部をかきむしってしまうことです。
余計にかゆくなったり、症状が悪化してしまう危険性があるので、注意しましょう。
まとめ
一見普通の毛虫に見えるイラガですが、その表面の棘には毒があります。
その棘にさされてしまうと、強い痛み、赤く腫れあがる、皮膚に水疱状の炎症ができる、痒みといった症状が出ます。
もし刺されてしまったら、流水や粘着テープ等でまず皮膚についた毒棘を取り除き、その後ヒスタミン剤を塗ります。
それでもよくならない場合や目に痛みがある場合は、皮膚科や眼科を受診しましょう。