マイマイガはアジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの温帯地域に広く分布する蛾です。
マイマイガは春先に卵からケムシが孵り、色々な樹木の葉を食べます。
7月~8月にかけて、さなぎから成虫になり卵を産みます。
マイマイガは、孵化したばかりの一齢幼虫には毒針毛がありますが、脱皮後の二齢幼虫や、さなぎや成虫も触ってかぶれるなどの症状が出る事は稀です。
今回はマイマイガの毛虫に刺された時の症状と対処法について紹介します。
マイマイガの毛虫に刺された時の症状とは?
マイマイガの卵塊上にいる孵化幼虫は淡い茶色から、黒色で体長は、約5㎜ほどです。
マイマイガの毒針毛に刺される、あるいは触れたりすると、皮膚にぶつぶつとした発疹が現れ、激しいかゆみが1~2週間ほど続きます。
この毛には、淡黄色の液体が含まれ、圧迫によって、毛の先端部から液が排出され、これに触れることで症状がでます。
又、幼虫は糸を出して、風に乗り拡散することがありますが、この時に飛散した毛や糸、脱皮殻に触れても皮膚炎の症状がでる事がありますので注意が必要です。
マイマイガの毛虫に刺された時の対策方法
マイマイガの毒には、ステロイド系の薬が効きます。
マイマイガの毒はさほど強くないので、市販の薬でも効く可能性はありますが、やはり皮膚科へ行って処方してもらうのが一番でしょう。
マイマイガに刺されたと思ったら、刺された部分を掻いたり、触ったりしてはいけません。
その掻いた手に針が折れてついてしまって、拡散する可能性があります。
できるだけ、患部には触らないようにして、薬を塗ってそのまま手を洗うなどの処置をして、拡散しないようにしましょう。
まとめ
マイマイガは約10年~20年周期に1度の割合で大量発生します。
毒があるのが、一齢幼虫だけなので、それ以降は心配ないように思えます。
しかし、大量発生した場合、樹木の葉が大量に食われてしまうので、森林災害になります。
その上、鱗粉が空中に飛散し、目や鼻がかゆくなるなどの症状もでるようなので、近づかないのが一番です。
いずれにしても大量発生などの場合には、各自治体から情報が出てきますので、お住まいの地域で過去発生した事例がある場合は、春先には情報に注意することが大切です。
又、次年の発生を防ぐためには、卵の駆除が最も効果的です。
7月~8月にかけて産卵するのでチェックして、被害を防ぐようにしましょう。