毛虫で大きくて、緑色のもの、見た瞬間は結構びっくりすると思います。
毛虫は小さくても充分不気味ですが、大きければなおさらでしょう。(中には平気な人もいますが)
ほとんどが蛾の幼虫です。
あまり群生しないので、小さいのよりもまだ見やすいのかもしれませんが、苦手な人は多いでしょう。
ただ、大きめの毛虫は毒をもつものは少ないようです。
今回は、毛虫の中で緑色の、巨大なもの(50㎜以上)について紹介します。
緑で巨大な毛虫とは?
まずは、ヤママユと言う名の蛾の幼虫がいます。
体調約55mm位まで成長します。
成虫の大きさは100㎜位!
きれいな緑色で毒がありそうですが、毒はありません。
北海道から九州まで分布しています。
繭は葉を集めて作られており、天蚕糸という高級な緑色の糸ができるそうです。
この天蚕糸は、絹よりも高価だそうです。
ちなみに、日本にはいませんが、中南米には「ベネズエラヤママユガ」という少し名前の似た緑の40~50mmくらいの幼虫がいるのですが、こちらは超猛毒です。
中南米にお出かけの際は注意して下さい。
次は同じヤママユ科のクスサンという蛾の幼虫です。
こちらは体調約80㎜まで成長します。
終齢幼虫になると全身が白髪のような長い毛で覆われ、俗にシラガタロウと呼ばれています。
幼虫の毛は固くできていて、触ると少し痛いですが、こちらも毒は持っていません。
この蛾はかつて釣り糸のテグスの材料となっていました。
小さい時は集団で比較的おとなしくしていますが、成長すると分散して、相当な食欲のようです。
大発生すると樹を丸坊主にするほどの被害を与えます。
続いてはオオミズアオの幼虫です。
体調は約70~80mm位になります。
体に節のようなものがあって、そこに毛が生えています。
この毛には毒はありません。
ただ、肌の弱い人は触るのは避けた方が賢明でしょう。
オオミズアオはもみじ、梅、桜などの葉を食べるようです。
まとめ
緑の大きな毛虫には、毒を持っている毛虫は少ないようです。
同じように緑色の小さいものは、イラガのように猛毒のものもいますので注意が必要です。
クスサンやヤママユは飼育できるようです。
又、ヤママユやクスサンの幼虫を見ていると、その大きさに驚いて、あの東宝映画の「モスラだ」と言う人もいますが、モスラの幼虫は緑色ではありません。
またモスラの幼虫は巨大な芋虫であって、毛虫でもないので間違わないでくださいね!