日本ではよく言われるのは、蝶は美しいけれど蛾は汚い。

蝶は昼間活動して、蛾は夜活動する。

などというアバウトな感じで蝶と蛾を区別する傾向があります。

しかし、時にはとても美しい蛾もいれば、昼間に活発に活動する蛾もいます。

現状では蛾と蝶の見分け方に明確な定義がないというのが現状での答えのようです。

ましてや、幼虫に関して見分けることは更に難しくなります。

その幼虫は蝶になるのか蛾になるかを見ただけで判断するのはその幼虫だけを見ていたのでは駄目なようです。

その中の極一部の紹介ではありますが、蝶の幼虫だと思って家に持ち帰って飼ってみたが、成長して蛾になってしまったと言う事が少なくなる様に、その特徴をご説明いたします。

蝶 蛾 幼虫 毛虫

蝶と蛾の違いとは?

驚いた事に、そもそも蝶と蛾は生物分類学上で明確な区別はされてはいません。

「鱗翅目」の仲間という事になっています。

江戸時代に英国でbutterfly(バタフライ)とmoth(モス)、と全くの別物のように単語を当てはめている事に影響を受けて、日本では蝶と蛾と分けるようになったのではないかと言われています。

ハエやハチ、セミと同じ様に大和言葉で、「かはひらこ」、「ひひる」、「ひむし」などと呼ばれていたようです。

現代でもドイツやフランスでは区別無く一つの言葉で表されています。

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毛虫は蝶の幼虫ではない?

毛虫は蝶にはならないとよく言われますが、そうではない事もあります。

青くて可愛らしいのが蝶の幼虫で、毛虫のように毒々しいのが蛾の幼虫というイメージは嘘ではないかもしれませんが、本当でもないというのが答えです。

毛虫を見分けるには、その蝶か、蛾の幼虫が好む植物であるかを調べ、周りの状況から判断する他にないでしょう。

例えば、アゲハ蝶はミカンなどの柑橘類の葉を好みますし、モンシロチョウはアブラナ科の植物を込んで食べます。

一方ツバキを好むのはチャドクガという蛾ですし、イラガ、アオイラガの幼虫は柿の木を好みます。

蛾の幼虫は毛虫?種類はどれくらい?

日本全国で蝶と蛾の仲間は5000種類もいます。

その内約250種類が蝶になり、残りの4750種類は全て蛾になります。

毛虫と呼ばれるものは全体の20%しかいないので、ほとんどがイモムシか青虫でしょう。

まとめ

成虫の蝶と蛾を見分けることすら大変な事なのに、幼虫を見分けるのは更に困難です。

まずは、図鑑などで情報を集め、周りの環境、好みの植物から判断し観察する事が大事になってきます。

観察する時は、危険性の有無を注意深く判断してから近づく事をオススメします。

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